『雷』に注意しよう!
釣りをしていて気を付けないといけないものはいくつもありますが、個人的に一番怖いと思っているのが雷。
梅雨時期や冬場などが雷の多い時期ではあるが、これはシーズンを問わず注意すべきものではないかと思う。
特に自然の中で行なう釣りは意外と雷被害に遭う確率が高いレジャー。ゴルフや登山などでの被害も有名ではあるが、釣りの方が雷被害が多いという調査結果もあるようだ。
確かに雷に打たれてしまう確率は宝くじ当選より低いのかもと思うこともあるが、被害に遭ってしまうと間違いなく悲惨な結末となってしまうので、『自分は大丈夫だろう』という過信はもっての他と考えてもらいたいものだ。
危険なシチュエーション
ではどういう場面が危険なのかという例とその対策などを挙げてみたいと思う。
①サーフ・ウェーディング
キス釣りやサーフルアーなどを行なう砂浜は周りに高いものがなく、ロッドを持った自分が絶好の雷による目標物となりやすい。もし自分ではなくても近くにいる他人に落雷した場合でも海水を伝い二次被害を受けてしまうので特にウェーディング中などは注意が必要。
また、避難する場所まで距離がある場合が多いため、砂浜ではかなり早めの避難が必要。車まで遠い場合は近くにテトラなどの構造物があればその間なども避難場所になる。
雷雲が見えた時、遠雷が鳴り始めたら、自分の周囲がまだ晴れていたとしても即刻避難することが重要!
②堤防・岸壁など
自家用車利用での釣りの場合、堤防・岸壁などでは避難が早く出来るのが利点。雷が鳴り始めたら即刻釣りを止めて車内に避難するのが一番。
③沖堤防・沖磯など
渡船を利用する沖磯や沖堤防などの釣り場では、避難をしようにも迎えの船が来てくれないとどうしようない場合が多い。
まずは渡船の船長に雷が鳴り出したことを伝えること。専門家の船長が危険と判断したら迎えに来てくれるはずだ。これは遠慮なく連絡しても構わない。
あとは竿を地面に置いて(立てないこと)少し離れ、周りに高いもの(灯台や電柱、磯なら木など)がない場所で姿勢を低くしてじっとしておくのがいいだろう。サーフ同様、テトラの間もいいかと思う。
④船釣り
船も落雷しやすいようだが、大型の金属船などは自動車同様、あまり危険ではないようだ。遊漁船などのFRP素材や木造の船などではアースしてあれば大丈夫なようだ。また、船長判断で危険な場合はすぐに避難するかと思う。
小型のマイボートでの釣りの場合、危険度が高いようなので、雷が鳴り始めたら即座に帰港すべき。
⑤河川での釣り
鮎釣りや渓流釣りなどの河川でも雷の危険度は高いので、雷が鳴り始めたらますは即刻川から上がること。水中に居るとサーフ同様近くに落雷した場合のニ次被害の恐れがある。
出来ればすぐに車内などへ避難するのが一番だが、車が近くにない場合、橋の下なども避難場所になる。その場合、極力橋桁からは離れた方がいいので注意。