船釣りからルアー釣り、小物釣りまで、釣れた魚をガッチリ挟み、ハリを外したり、そのままシメたりするのに便利なのがフィッシュグリップだ。
フィッシュグリップには、魚の口を挟むグリップ型、トング型、ハサミ型などがあり、対象魚やその魚の大きさなどで使い分けることが多い。
グリップ型は、大きめの魚の時、また口を挟むのでボディを傷めにくく、リリース前提の魚の時に便利。
トング型は操作性に優れており魚を掴みやすいが、挟む力がやや小さいので大きめの魚よりどちらかといえば小型魚向き。アジなどに向いている。
ハサミ型は挟む力が強めなので小〜中型魚向き。また歯が鋭いタチウオなどに向いている。
今回オススメするのはハサミ型。フィッシュホルダーと言われることもある。
この型の特徴は、
- 魚の頭や胴部分を挟むため、釣り上げた魚が暴れにくいこと。そのまま血抜きしたりシメたりもやりやすい。
- 上記のように、その形状からトング型よりも魚をしっかり抑え込むことが可能。
オススメのフィッシュホルダー
ハサミ型フィッシュホルダーもいろんなメーカーから多種多様なものがリリースされている。今回は私が愛用しているものを紹介してみたい。
第一精工 ガーグリップ MCカスタム
まずは、アジング、タイラバ、ロックフィッシュなどを狙う時によく使うのが、ガーグリップと言われる形状のもの。特にアジングでは人気の高いホルダーだ。
付属のホルスターから取り出すだけで先端が開くのでスピーディに獲物を挟むことができ、先端部は獲物の下顎を挟める形状。ホルスターはハンガーでバッグやゲームベスト、タックルキャリアー、バッカンの枠等に装着可能。
ダイワ フィッシュホルダー220
錆びにくいステンレス製の無骨なフィッシュホルダー。頑丈で歯がガッチリ魚をとらえるのでタチウオ釣りはもちろん、バリ(アイゴ)やウツボなど、歯が鋭かったり毒針がある危険な魚が掛かった時に便利なので、船、磯、堤防など15年以上前から愛用している。ただし、魚に歯が食い込むため、魚が傷つきやすくリリースする魚には向かないが、そのままシメ作業がスムーズに行える。
ガーグリップMCは船釣りではライフジャケットのベルトに通してフィッシングプライヤーとともに常に装備している。ダイワのフィッシュホルダーも15年以上使っているが、破損もなくまだまだ使用可能。アナゴなどのヌルヌルフィッシュにも重宝している。