釣りをする上での基本的マナーは釣り人の方々ほとんどの方が心得ていると思うが、各地で釣り場のゴミ放置や立ち入り禁止への侵入、漁業・港湾関係者の作業妨害やトラブルなどによって『釣り禁止!』になってしまった岸壁や堤防が増えて来ているのも現実…。ゴミなどは釣り業界各団体や釣りクラブなどで自発的に釣り場の清掃活動をしていることもあるが、そんな状況が拡大しないためにもやはり釣り人それぞれが自覚を持ってもらうのが一番ではないかと思う。そこであらためて基本的なマナーについておさらいしてみたいと思う。

釣りのゴミの処分について

釣りをしていると、エサのパック、ビニール袋、切れたライン、交換したハリやフック、弁当殻、空き缶にペットボトル、タバコの吸い殻…と必ずと言っていいほど色んなゴミが出てしまう。船釣りや渡船での磯釣りでは一部、船の方で処分してくれるところもあるが、これらは基本自分で持ち帰って処分するというのが基本だ。

 ゴミの処理について

磯釣りや堤防での釣りの場合、出やすいのが根ズレなどで切った道糸、交換したハリス、それに付いたハリ。これらは釣り場に放置すると、後続の釣り人に絡んで転倒の原因になったり、刺さったりと危険な上、海鳥などの動物に絡まったりするため、必ず持ち帰って処理しなくてはならない。

マナーケースを利用する

便利なのは各釣り具メーカーからリリースされているマナーケースで、これを竿出しの際にマキエバッカンやライフベストに装着しておき、切ったラインを丸めて入れ、後でハリを外して分別する。

クリップで挟んでおく

沖アミやアミエビ、配合エサなどが入っていたビニール袋、弁当殻などは、極力海水などで洗い流してからコンビニ袋やゴミ袋にまとめておく。手間が掛かってしまうが、こうすると帰宅時に車内等で臭いが気になりにくい。またそのまま置いておくと風などで飛んでしまう恐れがあるので、重しを置いたり、クリップ等に挟んでバッカンに取り付けておく方法もお薦め。

ペットボトルの処理

ペットボトルだが、以前、知人が使ってた圧縮機が便利そうであった。それほどかさばらない大きさなので余裕があれば釣り場に持ち込んでもいいかもと思う。潰しておけば持ち帰る際にもかさばらない。

ライン・釣りバリの処理方法

ハリを結んだままのハリスを持ち帰り、その後ハリは切り離し、ハリスは丸めてジップタイプのビニール袋に入れて、ある程度溜めてから可燃ゴミに(※分別については各自治体で違うこともあるので確認を)、ハリは蓋付き飲料の空き缶などに溜めておき、そのまま封をするか新聞紙などではみ出さないよう気を付けてよく包み不燃ゴミとして出す。この時、『釣りバリ』と貼り紙などをして中身を分かるようにしておくと回収時に業者も安全だと思う。 スイベルやルアー用のフック類、リングなども同じ。また、ハリやフック類やラインの空きスプールなどは大型釣具店で回収してくれるところもあるようなので、近くにあれば問い合わせてみるといいだろう。

おすすめの記事